ホテル客室でゲームを無断上映、ホテルの役員男性を逮捕
平成23年2月2日
兵庫県警生活経済課と生田署は、平成23年2月1日、神戸市内のホテルにおいて、客室のテレビにゲームを無断上映し、客に利用させていたとして、同ホテルを経営する神戸市の会社の役員男性(23歳)を、著作権法違反(上映権の侵害)の疑いで逮捕しました。
男性は、平成22年9月9日から11月25日までの間、4回に渡り、神戸市のホテルの客室2ヶ所において、任天堂(株)が著作権を有する「マリオカートWii」、「マリオパーティ8」、(株)カプコンが著作権を有する「バイオハザード5」、(株)コーエーテクモゲームスが著作権を有する「真・三國無双5」を、客4人に対して上映していました。
特徴 | ACCSの調査では、客室には「無料レンタルアイテム」という冊子が置かれており、ゲームソフトのリストが掲載されていた。客がフロントに電話で希望のソフトを注文すると、従業員が客室にゲーム機やソフトを持参していた。 |
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家宅捜索 | 逮捕に先立ち、1月11日に行われたホテルなどの家宅捜索では、ゲームソフトなど約70点が押収された。 |
端緒 | 平成22年8月、生田署の署員が立ち入り調査を実施した際、家庭用ゲーム機とソフトが置かれていることを確認し、ACCSを通じて著作権者に連絡した。 |
特記事項 | ホテルにおけるゲームの無断上映が摘発されるのは、平成14年7月に愛知県豊川市内のホテル経営会社と役員男性が書類送検されて以来、2件目。 平成13年には、まんが喫茶におけるゲームの無断上映についても、経営者らが逮捕されている。 |
「上映権」とは、他人によって無断で著作物を公に上映されない権利。上映とは、テレビやスクリーン、パソコンのティスプレイなどに映写する行為を指し、映画や映像だけでなくすべての著作物が対象となっている。 | |
ゲームの業務利用(上映)については、日本複合カフェ協会がまんが喫茶やインターネットカフェへの許諾システムを構築している。 | |
鑑定・告訴 | 任天堂(株)、(株)カプコン、 (株)コーエーテクモゲームス(コーエーテクモホールディングス(株)) |
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