秋葉原の路上で海賊版販売、中国人3人を逮捕
平成23年2月1日
警視庁生活経済課と万世橋署、上野署、丸の内署は、平成23年1月30日、東京・秋葉原の電気街の路上などで、権利者に無断で複製したコンピュータソフトウェアを販売・所持していたとして、3人を著作権法違反の疑いで逮捕し、2月1日、東京地検に送致しました。
逮捕されたのは、練馬区の無職女性A(34歳・中国籍)、葛飾区の専門学校生の男性B(25歳・中国籍)、台東区の無職男性C(44歳・中国籍)の3人。
女性Aと男性Bは、平成22年10月24日、秋葉原の路上において、アドビ システムズ インコーポレーティッドが著作権を有する「Adobe Photoshop Lightroom 3 日本語版」を複製したCD-R 1枚を、5,000円で販売していました。また、男性Cは、平成23年1月30日に家宅捜索が行われた台東区のアパートにおいて、(株)アドビ システムズ インコーポレーティッドが著作権を有する「Adobe Photoshop Lightroom 3 日本語版」を無断で複製したCD-R1枚を、販売する目的で所持していました。
販売の特徴 | 女性Aは、秋葉原の電気街の路上で、海賊版ビジネスソフトのタイトルや価格などを記載したチラシなどを、通行人などに配布して顧客を集めていた。質問や注文などは男性Bが引き継ぎ、注文を受けると、台東区で倉庫として使用されていたアパートの一室で保管や電話の担当者に連絡。その後、運搬を担当する男性Cが、自転車で秋葉原まで海賊版を運搬し、客に販売していた。 |
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販売価格 | 配布していたチラシには約130種類の海賊版リストが記載されていた。1枚あたりの販売価格は、3,000~20,000円。 |
家宅捜索 | 逮捕同日に行われた台東区のアパートの家宅捜索では、海賊版約1,000枚や多数の海賊版チラシなどが押収された。 |
特記事項 | ACCSは、平成20年12月2日に、万世橋署、千代田区、万世橋防犯協会と協力し、秋葉原の該当10カ所海賊版販売などをやめるよう警告する看板を設置した。以降、海賊版販売は目立たなくなったが、平成21年冬頃、海賊版販売サイトのURLなどが表示された名刺サイズの広告が配布され、主にWebを通じて海賊版が販売されているとの情報がACCSなどに寄せられた。平成22年夏頃には、ソフトのタイトルや価格などを記載したチラシを配布しているとの複数の情 報がACCSや万世橋署に寄せられていた。 |
ACCSでは、男女が配布していたチラシに掲載されていたWebサイト「JP-Soft 777」についても、実態調査を進めている。 | |
秋葉原は、1月23日、歩行者天国が2年7ヵ月ぶりに再開され、警視庁はこれに伴う環境浄化対策を実施している。 | |
鑑定・告訴 | アドビ システムズ インコーポレーティッド(アドビシステムズ(株)) |
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