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著作権侵害事件

「まんが喫茶」でゲームソフト無断上映 経営者らに初の刑事処分

2001年1月31日

鑑定および告訴会社 (株)コーエー、コナミ(株)、(株)ケイシーイーオー、
(株)スクウェア、(株)ソニー・コンピュータエンタテインメント、
テクモ(株)、任天堂(株)

兵庫県警生活経済課と三田署は平成13年1月31日、「まんが喫茶」に家庭用ゲーム機を設置し、権利者に無許諾で家庭用ゲームソフトを上映していたとして、同店を経営する神戸市中央区の有限会社の代表取締役男性(40歳)と取締役男性(40歳)の2人を、著作権法違反(上映権の侵害)の疑いで逮捕しました。

全国的に広まっている「まんが喫茶」では、パソコンや家庭用ゲーム機などを設置し、客にビジネスソフトやゲームソフトを使用させる店舗も増えています。これらは著作権法上、上映権の侵害に該当するものがほとんどとみられていますが、今回は全国で初めての摘発となりました。

男性らは、三田市と播磨町のまんが喫茶2店舗に家庭用ゲーム機を設置し、(株)光栄の「決戦」やコナミ(株)の「ドラムマニア」などのゲームソフトを客に使用させていました。同署では平成12年12月26日、まんが喫茶の店舗や男性らの自宅など5カ所を家宅捜索し、このうち三田市の店舗では、プレイステーション2やドリームキャスト、NINTENDO64などの家庭用ゲーム機11台とゲームソフト約400本などを押収して捜査を進めていました。

同店では、入場時に飲み物を1品注文すると1時間同店の施設が無料で使用できるシステムになっており、まんがのほか、ビリヤードやパソコンなどを設置し、ホームページで「コーヒー1杯でビリヤードもできる漫画喫茶。レトロゲームコーナーも全て無料開放」「漫画喫茶はここまで進化しました」などと宣伝していました。

男性2人と有限会社には平成13年3月30日、それぞれ罰金30万円の略式命令が下されています。

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