秋葉原の路上海賊版販売グループ 中国人ら合計17人を逮捕
2000年12月5日
鑑定および告訴会社 | アドビシステムズインコーポレーティッド(アドビ システムズ(株))、 マイクロソフトコーポレーション(マイクロソフト(株)) |
---|
警視庁生活経済課、国際組織犯罪特捜隊と万世橋署は平成12年12月5日、東京・秋葉原の電気街で大量のグラフィックソフトやビジネスソフトなどの海賊版 CD-Rを長期にわたって路上販売していた中国籍の学生ら8人を、著作権法違反の容疑で逮捕(うち2人を現行犯逮捕)しました。また平成13年2月8日には、中国人グループの中心と見られ、平成10年の摘発の際に逮捕され実刑判決が言い渡されていた中国人男性ら2人と、この男性にインターネットを通じて海賊版ソフトを販売していた札幌市の無職男性(24歳)が逮捕されました。なお平成12年10月27日にも、同様に海賊版ソフトを路上販売していたとして暴力団幹部ら日本人6人が逮捕されており、秋葉原での海賊版"露天商"グループは壊滅状態となりました。
平成12年12月に逮捕された8人と同10月に逮捕された6人らは、それぞれマイクロソフトコーポレーション(マイクロソフト(株))の統合ビジネスソフト「Microsoft Office 2000」をはじめとした多種のソフトウェアを、秋葉原電気街の路上でチラシを配布し顧客を集める方法で販売していました。多いときにはわずか数百メートルの範囲に複数の海賊版販売グループが出没するなど異常を呈しており、ACCSにも多数の情報が一般から提供されていました。また万世橋署ではこれまで連日のように任意でのグループの取り調べを行い、再三にわたって排除を続けていましたが、グループは販売担当者を次々に替えるなどして海賊版の販売を継続していました。
逮捕された中国人らは、「クイック商事」などの組織名を使って海賊版リストチラシを配布していたグループ。また日本人グループは「さくら屋」との名称で海賊版販売を行っていました。このほか「ホンコンソフト」、「有限会社ジャスト」、「神龍商社」、「赤龍商会」などを名乗るグループのチラシなどが確認されています。海賊版販売グループは、チラシを使った客の勧誘役や海賊版の保管・引き渡し役などを分業して、組織の全体を把握されないように構成されていました。
秋葉原での海賊版ソフトの路上販売については、平成10年に初めて中国人を含む10人が逮捕されていましたが、今回の一連の摘発のうち平成13年2月に逮捕された中国人男性は、このときにも摘発を受け、平成10年9月、東京地裁より懲役1年6月(執行猶予3年)の判決が言い渡されていました。
なお日本人グループについては、少年を除く5人に対して平成13年2月14日、東京地裁より懲役8月から懲役2年4月の実刑判決が、それぞれ言い渡されています。
- 年度を選択
- 2000(平成12)年度(19件)
- 2001(平成13)年度(15件)
- 2002(平成14)年度(12件)
- 2003(平成15)年度(18件)
- 2004(平成16)年度(31件)
- 2005(平成17)年度(27件)
- 2006(平成18)年度(28件)
- 2007(平成19)年度(26件)
- 2008(平成20)年度(19件)
- 2009(平成21)年度(16件)
- 2010(平成22)年度(31件)
- 2011(平成23)年度(47件)
- 2012(平成24)年度(30件)
- 2013(平成25)年度(33件)
- 2014(平成26)年度(22件)
- 2015(平成27)年度(31件)
- 2016(平成28)年度(8件)
- 2017(平成29)年度(12件)
- 2018(平成30)年度(12件)
- 2019(令和元)年度(6件)
- 2020(令和2)年度(3件)
- 2021(令和3)年度(9件)
- 2022(令和4)年度(4件)
- 2023(令和5)年度(3件)