海賊版をマジコンとセット販売、男性を逮捕
平成20年12月1日
愛媛県警生活環境課と今治署は平成20年12月1日、インターネットオークションサイト「ヤフーオークション」を悪用し、権利者に無断で複製したゲームソフトを販売していた愛媛県今治市の学習塾経営男性 (57歳)を、著作権法違反の疑いで逮捕しました。
男性は、平成20年10月3日、松山市の男性に対し、任天堂(株)が著作権を有するゲーム「スーパーマリオワールド」のデータが入ったCD-R1枚、「ポケットモンスタープラチナ」のデータが入ったmicroSDカード1枚を、郵送で販売していました。
販売の特徴 | 男性は、ヤフーオークションに、ニンテンドーDS用の「マジコン」の一種である「Cyclo」や「EDGE」を出品し、ゲームデータや音楽データ、ゲームデータが入手できる違法アップロードサイトのURLなどの情報を記録したmicroSDカードやCD-Rをセットとして、8,500円で販売していた。 |
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売上・期間 | 警察の調べによると、男性は平成19年5月から逮捕されるまでの1年7ヵ月の間で、20都道府県の百十数人に対し販売を行い、約100万円を売り上げていた。 |
端緒 | 愛媛県警の捜査員がサイバーパトロールで男性の出品を発見し、ACCSを通じて著作権者に連絡した。 |
家宅捜索 | 逮捕同日に行われた男性宅の家宅捜索では、パソコン4台、「マジコン」5個、発送済み伝票の控えなど約70点が押収された。 |
特記事項 | ニンテンドーDS用の海賊版ゲームソフトと「マジコン」がセットで販売された事件は、平成18年9月14日に警視庁などが逮捕した事件、平成20年11月13日に京都府警などが逮捕した事件に続いて3件目。 |
「マジコン」とは、ゲームソフト等に付加されている著作権保護を目的とした技術を回避する機能を持つ機器の一般名称。ニンテンドーDSに関しては、多種の「マジコン」が流通している。 | |
任天堂(株)とソフトメーカー54社は、「マジコン」を輸入・販売していた5社に対し、不正競争防止法に基づき、差し止め等を求める訴訟を平成20年7月29日、東京地裁に提起している。 | |
ACCSの調べでは、男性から「マジコン」を購入したオークション利用者からは「子供が喜んで遊んでいます」などの多くの「評価」が付けられていることを確認している。 | |
処分結果 | 懲役1年(執行猶予3年)/松山地裁(平成21年2月17日) |
鑑定及び告訴会社 | 任天堂(株) |
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