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著作権侵害事件

海賊版販売が連鎖して発覚、無職男性を逮捕

平成20年1月18日

北海道警生活経済課と厚別署は平成20年1月17日、スパムメールを利用して顧客を募り、権利者に無断で複製したコンピュータソフトを販売していた大阪市浪速区の無職男性(41歳)を、著作権法違反の疑いで逮捕しました。

男性は、平成19年11月18日ごろから12月22日ごろの前後2回にわたり、(株)ジャストシステムが著作権を有する「JUST Suite 2007」を権利者に無断で複製したDVD-R合計2枚を、札幌市の男性他1名に対し、郵送で販売していました。

販売の特徴 男性は「softmacbb」と名乗り、海賊版のリストを掲載したスパムメールを不特定多数に対し送信し、客を募っていた。
販売価格 約100タイトルのビジネスソフトが、2,000~10,000円程度で販売されていた。
端緒 平成19年6月13日、北海道警などは、コンピュータソフトの海賊版を販売していた男性らを逮捕した。 調べの中で、男性らが海賊版制作の「マスター」として使用していた海賊版の入手元が特定され、平成19年10月31日に「Advanced_mac」の名称で海賊版を販売していた男性を逮捕
さらに、この男性の海賊版販売先を調べる中で、今回の男性の犯罪が発覚したものであり、海賊版販売の「連鎖」が明らかとなった事案である。
家宅捜索 逮捕同日には、男性宅の家宅捜索が行われ、パソコン4台、デュプリケーター、発送直前と思われる封筒や伝票、海賊版と思われるCD-R、DVD-R約1,500枚などが押収されている。
そのうち、マイクロソフトコーポレーションが著作権を有する「Microsoft Windows Vista Ultimate」、(株)ジャストシステムが著作権を有する「JUST Suite 2007」について、それぞれ販売する目的で所持していたとして、販売したソフトとは別に、追加して告訴した。
動機 警察の調べによると、男性は、生活費を稼ぐため海賊版を販売していたことを供述している。
情報提供 平成19年1月から8月の約7ヵ月間で、一般の人から数件の情報がACCSに寄せられていた。
特記事項 男性は、Webページなどを作成せず、スパムメールのみで海賊版販売を行っていたと見られているが、一定の売り上げがあることから、警察はメール送付先リストの入手方法についても調べを進めている。
処分結果 懲役2年(執行猶予4年)・罰金200万円/(平成20年5月8日)
鑑定及び告訴 (株)ジャストシステム
マイクロソフトコーポレーション(マイクロソフト(株))

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