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著作権侵害事件

WANTEDオークションでCADソフトの海賊版を販売、男性を逮捕

平成20年1月9日

兵庫県尼崎東署は平成20年1月8日、インターネットオークションサイト「WANTEDオークション」を悪用して、権利者に無断で複製したコンピュータソフトを販売していた愛知県蒲郡市の会社員男性(50歳)を、著作権法違反の疑いで逮捕しました。 男性は、平成19年10月10日ごろ、オートデスクインク(オートデスク(株))が著作権を有する「AutoCAD 2008」を無断で複製したDVD-R1枚を、兵庫県の男性に対し5,000円で販売したほか、他1社のソフトウェアを無断で複製・販売していました。

販売の特徴 男性は、WANTEDオークションに海賊版を出品し、その他販売可能なCADソフトの一覧も列記していた。さらに「リストあります」としてフリーメールのアドレスも明記し、問い合わせがあると、55の海賊版ソフトタイトルを記載したメールを送信し、海賊版の購入者を募っていた。
販売価格 男性が5,000円で販売していた「AutoCAD2008」の正規品価格は598,000円(税別)。
売上・期間 警察の調べによると、男性は平成19年3月ごろから海賊版を販売していることを認めており、現在売り上げについて調べが進められている。
端緒 尼崎東署の署員がサイバーパトロールで男性の出品を発見し、ACCSを通じて著作権者であるオートデスクインク(オートデスク(株))に連絡した。
家宅捜索 逮捕同日に行われた男性宅の家宅捜索では、パソコン6台、CD-R約100枚、ファイル交換ソフト「share」の使い方が解説された本などが見つかった。
押収物の写真はコチラ
動機 警察の調べによると、男性は、生活費を稼ぐため海賊版を販売していたことを供述している。
特記事項 男性は、海賊版を作成するための「マスター」ソフトを入手するため、インターネットオークションを通じて海賊版ソフトを購入していたほか、ファイル交換ソフトを通じてソフトを入手していたことを供述している。
男性は、平成19年6月ごろに、オークションIDを削除され一時は海賊版販売を止めていたが、平成19年8月ごろ、再度IDを取得し、販売を再開した。ACCSでは、男性が以前使用していたIDで、(株)ジャストシステムが著作権を有する「三四郎2007優待版」の海賊版も販売されていたことを確認しており、同社も告訴を予定している。
平成19年12月末日現在のWANTEDオークションの会員数は215,326人、出品点数は283,647点に上る(出典:WANTEDオークション http://www.auction.co.jp/public/Statistics/AuctionStatistics.html)。オークションの利用には、メール認証による会員登録が必要(利用・登録とも無料)。
処分結果 懲役2年(執行猶予4年)・罰金30万円/(平成20年6月20日)
鑑定及び告訴 オートデスクインク(オートデスク(株))
(株)ジャストシステム(予定)

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