1. TOP
  2. 著作権侵害事件
  3. 秋葉原の路上海賊版販売グループ、中国人ら5人を現行犯逮捕

著作権侵害事件

秋葉原の路上海賊版販売グループ、中国人ら5人を現行犯逮捕

平成20年1月22日

警視庁万世橋署、丸の内署、麹町署、久松署、牛込署は、本部生活経済課の応援を得て、平成20年1月20日、東京・秋葉原の電気街で、権利者に無断で複製したコンピュータソフトウェアを露天販売していたとして、男女のグループ5人を著作権法違反の疑いで現行犯逮捕し、22日東京地検に送致しました。

逮捕されたのは、台東区の無職男性A(38歳・中国籍)、江東区の派遣社員男性B(28歳・中国籍)、葛飾区の無職女性C(29歳)、練馬区の無職女性D(21歳・中国籍)、葛飾区の職業不詳女性E(30歳・中国籍)の5人。

男性Aは20日、近くの喫茶店において、アドビ システムズ インコーポレーティッド(アドビシステムズ(株))が著作権を有する「Adobe Acrobat 7.0 Professional 日本語版」を権利者に無断で複製したCD-R1枚を、また、その他の4人は、秋葉原の路上において、 (株)ジャストシステムが著作権を有する「JUST Suite 2007」を権利者に無断で複製したDVD-R1枚を、それぞれ販売する目的で所持していました。

販売の特徴 グループは、秋葉原の電気街の路上で、海賊版ビジネスソフトのタイトルや価格などを記載したチラシを、チラシ配布役の女性ら3人(C、D、E)が通行人などに配布して顧客を集めていた。女性らは、注文を受けると、喫茶店で保管を担当している男性Aに携帯電話で連絡を取り、運搬役の男性BにCD-RやDVD-Rに複製した海賊版ソフトを持参させ、販売を行っていた。
販売価格 配布していたチラシには約100種類の海賊版リストが記載されていた。多くの海賊版は、1枚に複数のソフトが複製されており、1枚あたりの販売価格は、5,000~18,000円。
売上・期間 警察の調べによると、グループは、平成19年春ごろから海賊版販売をはじめており、チラシ配布役の女性1人あたりの販売数は、平日で10枚程度、土日祝日には20~30枚程度であったことを供述している。
捜索 逮捕当日に行われた捜索では、約110種類300点の海賊版CD-RやDVD-Rのほか、約170枚のチラシが押収された。
動機 警察の調べによると、グループは概ね事実を認めており、生活費を稼ぐために海賊版を販売していたことを供述している。
特記事項 警察には、秋葉原路上における海賊版販売について、日頃より多くの情報が寄せられていた。
処分結果 男性A:懲役1年(執行猶予3年)
男性B:罰金30万円
女性C:罰金30万円
女性D:罰金30万円
女性E:罰金30万円
鑑定及び告訴 (株)ジャストシステム
アドビ システムズ インコーポレーティッド(アドビシステムズ(株))

一覧を見る


ページTOPへもどる