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著作権侵害事件

3年間で3,000万円以上の売り上げ、Mac用海賊版ソフト販売男性を逮捕

平成19年11月1日

北海道警生活経済課と厚別署は平成19年10月31日、ヤフーオークションやスパムメールを利用して集客を行い、権利者に無断で複製したコンピュータソフトを販売していた横浜市鶴見区の無職男性(27歳)を著作権法違反の疑いで逮捕しました。

男性は、平成19年8月10日、(株)ジャストシステムが著作権を有する「ATOK 2007 for Mac [プレミアム]」を無断で複製したCD-R2枚を、札幌市白石区の男性に対し販売したほか、平成19年9月29日、同社が著作権を有する「ATOK 2007 for Windows [プレミアム]」を無断で複製したCD-R1枚を、札幌市中央区の男性に対し販売していました。

販売の特徴 男性は、ヤフーオークションに正規品を出品した上で、「Discの状態や登録にこだわらず安価にて入手の相談のある方」には、「出品者への質問」機能を通じて問い合わせるか、画面上に記載したメールアドレスへ連絡するよう指示していた。
問い合わせに対して男性からは、Macintosh用を中心とした約180種類のソフトウェアのリストと共に「商品は、白無地のCDまたはDVDとシリアル番号のみとなります。」という注意事項を明記したメールを返信し、顧客を募っていた。
販売価格 (株)ジャストシステム「ATOK 2007 for Mac [プレミアム]」を2,500円で販売。正規品価格は12,800円(税別)。「ATOK 2007 for Windows [プレミアム]」を2,500円で販売。正規品価格は11,000円(税別)。
売上・期間 警察の調べによると、男性は、少なくとも平成16年ごろから現在までの約3年間で、3,000万円以上を売り上げていた。
端緒 平成19年6月19日に北海道警などがソフトウェアの海賊版販売による著作権法違反容疑で逮捕した男性らが、今回の男性から海賊版を購入したことを供述したことや、一般の人から北海道警に情報提供があったことから、捜査が進められていた。
家宅捜索 逮捕同日行われた男性宅の家宅捜索では、封筒に入った発送直前のものを含む約400枚の海賊版のほか、マスターとして利用していた正規品ソフトウェアなどが押収されている。
供述 男性は、顧客からのクレームに対応するため、正規品を定期的に購入していたことを供述している。
ACCS調査 ACCSの調査により、男性は複数のオークションIDを使い、海賊版を販売していたことが判明している。
特記事項 男性は、メールや封筒の差出人名には「Advanced_mac」という名前を使う一方で、振込先には本人名義の口座を指定していた。また、商品発送封筒に虚偽の住所を記載し身元を偽っていたが、商品を出荷する際に荷物の追跡番号をメールで送信しており、商品が横浜から送られていることが判明した。
警察は、男性がマイクロソフトコーポレーションが著作権を有するソフトウェアについても販売を行っていた事実を確認しており、同社も告訴を予定している。
処分結果 懲役1年6月(執行猶予3年)・罰金100万円/(平成20年3月7日)
鑑定及び告訴 (株)ジャストシステム、
マイクロソフトコーポレーション(マイクロソフト(株))

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