「はるか夢の址」を通じたアップロード、主犯格男性らに実刑判決
平成31年1月17日
平成31年1月17日、大阪地方裁判所は、日本最大級の出版海賊サイト「はるか夢の址」を通じた出版コンテンツの無断アップロード事案に関し、当該サイトを運営・管理するなどしていた主犯格の男性3名について、いずれも実刑判決を言い渡しました(男性Aは懲役3年6ヶ月、男性Bは懲役3年、男性Cは懲役2年4ヶ月)。 男性3名は、複数のアップロード行為者と共謀の上「はるか夢の址」を通じて出版コンテンツを権利者に無断で公開していた事実により起訴されていましたが、大阪地裁は、男性らの役割について男性Aは首謀者、男性Bはサーバーの契約など運営に重要な役割、男性Cは運営にも関与していたものと認定しました。また本サイトを通じた被害について、(起訴対象となった)44著作権者、68点の書籍データに限っても3,931万円であり、サイト全体では極めて大規模、悪質で結果も重大、との事実を認定し、本判決を通じて、当該サイトを通じた著作権侵害行為が極めて悪質であったことが改めて明らかになりました。 なお、共同対応を行っている会員6社((株)KADOKAWA、(株)講談社、(株)集英社、(株)小学館、(株)スクウェア・エニックス、(株)白泉社)では、自社に関連するものとして14名の被疑者・合計26作品について刑事告訴を行っていたとのことです。 ACCSでは、今回実刑判決が言い渡されたことは、同種事案へ警鐘を鳴らすものとして重く受け止めており、今後も会員社とともに、悪質な著作権侵害行為に対しては断固たる措置を講じるとともに、著作物の適切な利用のための普及啓発活動を通じて、著作権が尊重される社会の実現に向けて活動を進めてまいります。 【補足】 昨年7月2日には、本事件の摘発を行った9府県警察合同捜査本部(大阪府警察、埼玉県警察、千葉県警察、神奈川県警察、新潟県警察、岡山県警察、香川県警察、愛媛県警察、福岡県警察)に対し、同捜査本部を代表して、合同捜査本部長を務めた大阪府警察本部・森本生活安全部長へACCS辻本理事長より感謝状を贈呈しております(詳細はこちら)。
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