「宝塚歌劇」の海賊版、女性2名を逮捕
平成30年2月1日
茨城県筑西署は平成30年2月1日までに、権利者に無断で複製された映像作品を頒布していた千葉県佐倉市の無職女性(64歳)、同無職女性(36歳)を、著作権法違反(みなし侵害)の疑いで逮捕しました。
親子である2名は共謀して、平成29年4月5日ころから同年6月8日ころまでの間、前後3回に渡り、(株)宝塚クリエイティブアーツが著作権を有する宝塚歌劇公演に関する販売用DVDを無断で複製したDVD-R合計17枚を、3名の購入者に対し、代金合計18,040円で販売・頒布していました。
端緒 | 同署捜査員がサイバーパトロールし犯行を発見、ACCSを通じて著作権者に連絡した。 |
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捜索 | 逮捕当日に行われた捜索では、デュプリケーター(コピー専用機器)、海賊版DVD550枚などが押収された。 |
売上・期間 | 警察によると、女性は4年間で海賊版販売により約500万円を売り上げていたものと見て捜査している。 |
特記事項 | 著作権者によると、正規購入者からの通報(情報提供)や独自調査等を通じ、①チラシに「おまけ」などと称して海賊版を販売する方法のみならず、昨今、②インターネットオークションやスマホアプリに実装された取引機能を使わずに、過去に取引のある購入者に対して直接、海賊版販売を持ちかけるなどのケースがあることを把握しており、いずれのケースについても刑事告訴を含め厳然と対処していくとのことである。 |
コメント | 【(株)宝塚クリエイティブアーツのコメント】 私どもは、当社からお届けする様々な商品やサービスを通じ、多くの方に宝塚歌劇の魅力に触れていただきたいと考えておりますが、同時に当社事業が宝塚歌劇をはじめとする芸術文化の発展に資するものとなることを願う立場から、商品やサービスをご愛顧いただく皆様には、著作権法というルールに従って正しくお楽しみいただきたいと考えております。 平成28年11月にも兵庫県警による著作権侵害行為に対する摘発が行われ、当社として海賊版流通の問題に関し注意喚起を行うなどして参りましたが、その後も海賊版販売を継続しているような悪質な販売者の摘発がされたことは、今後の侵害抑止の観点からも大きな意義があり、また適切な警察捜査の結果であると考えております。当社は、今後も宝塚歌劇の大切な著作物を守り正しくお届けしていくという使命を果たすため、著作物の権利侵害行為には厳正に対処していく所存です。 |
鑑定・告訴※ | (株)宝塚クリエイティブアーツ |
※平成26年度よりACCS会員以外の権利者からの依頼に基づく著作権等の侵害対策支援も行っています。
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