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著作権侵害事件

「漫画村」を通じたアップロード、主犯格男性に実刑判決

2021年6月2日

 2021年6月2日、福岡地方裁判所は、違法漫画リーディングサイト「漫画村」を通じた出版コンテンツの無断アップロード事案に関し、当該サイトを運営・管理するなどしていた主犯格の男性について、実刑判決を言い渡しました(懲役3年、罰金1,000万円、追徴金6,257万1,336円)。

 男性は、すでに有罪判決が確定しているアップロード行為者ら3名と共謀の上、「漫画村」を通じて漫画作品を権利者に無断で公開していた事実(著作権法違反事実)、「漫画村」運営を通じて得た犯罪収益を隠匿・仮装していた事実(組織犯罪処罰法違反事実)により起訴されていたもので、福岡地裁は本日、これら起訴事実を認定して実刑判決を言い渡しました。

 本裁判では、起訴対象の作品について著作権侵害行為に対する刑事責任の所在が示されたものですが、その他多数作品が「漫画村」を通じて甚大な被害を受けたことは明らかであることから、出版社及び関係権利者は民事責任の追及も検討しており、ACCSでは引き続き、権利者による権利執行活動の支援を行ってまいります。

 関係当局の尽力により「漫画村」が摘発され、サイト閉鎖に至り、今般有罪判決が下されたことは、社会的警鐘を与える点で大きな意義を持ちました。

 しかしながら、依然として、国外サービスを悪用した大規模海賊版サイトによるコンテンツ被害は継続している状況を踏まえ、今後も、関係団体と連携をしつつ厳正に対応するとともに、積極的な普及啓発を行ってまいります。

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