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著作権侵害事件

複数のフリーメールで「慎重」に海賊版を販売

平成18年10月18日

兵庫県尼崎東署は平成18年10月18日、インターネットオークションやメールを悪用し、権利者に無断で複製したコンピュータソフトを販売していた北海道旭川市の無職男性(46歳)を、著作権法違反の疑いで逮捕しました。

男性は、平成17年9月10日ごろから11月26日ごろまでの間、マイクロソフトコーポレーションが著作権を有するコンピュータソフト「Microsoft Windows XP Professional SP-2」他3社の合計6種類のソフトウェアを無断で複製したCD-R7枚を、神戸市の男性に対し、計4,200円で郵送販売していました。

販売の特徴 男性は「WANTEDオークション」に入札した顧客に対し、出品物以外のソフトのリストを請求するためのメールを送信していた。
男性は、オークションへの出品のほかにも、不特定多数に「人気PCソフトウエアのご案内」とのスパムメールを送信していた。
オークションの顧客へ対するメールやスパムメールには、商品リストを請求するためのメールアドレスが記載されており、その後、購入手続き詳細を請求するもの、振り込み口座を請求するものなど、次々に男性が指定するフリーメールのアドレスへメールを送信するよう要求していた。
最終的には指定されたメールフォーム、または注文用メールで必要事項を記入して送信することで、商品注文を受け付けていた。
販売価格 販売していた全てのソフトウェアについて、3本以上注文すると、1本につき600円、10本以上では、1本につき500円としていた。リストには、正規品価格で約8万円のソフトも掲載されていた。
売上・期間 警察の調べによると、男性は平成17年5月ごろから、海賊版販売を行っていたことを供述している。警察では、男性が用意していた銀行口座に全国43都道府県の900人以上からの約170万円の振り込みを確認しており、これが海賊版販売の売り上げかどうか、現在捜査中である。
端緒 尼崎東署の捜査員が、スパムメールを受け取ったことから、事件が発覚した。
ACCSへの情報提供 平成18年2月から8月までの約半年間で、10件の情報が一般の方から寄せられていた。
特記事項 男性はWANTEDオークションのほか、ヤフーオークションやビッダーズオークションでも海賊版販売を行っていたとみられており、現在調べが進められている。
男性は、メールの中で、「サクセスSoftware」と名乗り、業者であるかのように装っていた。
鑑定及び告訴会社 マイクロソフトコーポレーション(マイクロソフト(株))、
アドビ システムズ インコーポレーティッド(アドビシステムズ(株))、
(株)ビー・エイチ・エー、(株)ジャストシステム
弥生(株)、オートデスクインク(オートデスク(株))

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