ファイル共有ソフトってなに?

ファイル共有ソフトとは、インターネット上で不特定多数のユーザーとファイルのやりとりをするためのソフトウェアで、WinnyやShareなどがあります。ファイル共有ソフトを介して、音楽、映像、ゲームソフトなどの著作物が無断でやりとりされており、大きな問題となっています。

ファイル共有ソフトには、P2P(Peer to Peer)と呼ばれる技術が使われており、一般のWebサイトのような「クライアント・サーバ・モデル」とは異なります。


クライアント・サーバ・モデル

サーバでファイルを集中管理し、サーバ~クライアント間でファイルのやりとりを行う方式です。

各クライアント(パソコンなど)は、ファイルのやりとりを全てサーバを介して行います。通常の使用において、パソコン内の領域を公開することはありません。

すべての情報やファイルはサーバで一括で管理されるため、著作権侵害などが行われた場合、サーバの管理者自身に侵害行為がなされないよう対策を要請できるほか、サーバの管理者を通じて、ファイルの削除やユーザー情報の開示など、侵害の対策が可能です。

ファイル共有ソフト(P2P)

サーバを経由せず、クライアント(パソコンなど)どうしでファイルのやり取りを行います。
このうち、ファイル転送はクライアント間で行い、ファイル検索とマッチングはサーバで行うものを「ハイブリッド型」と呼びます。すべての通信をクライアント間で行うものを「ピュア型」と呼びます。

各クライアント(パソコンなど)が自分のパソコン内の領域をネットワーク上に公開することでファイル共有ソフトネットワークが形成され、ファイルがやりとりされます。つまり、自分のパソコン内の領域がネットワークの一部になり、他のユーザーがその領域を「共有」することになるのです。

ファイル共有ソフトについては、ファイル自体がそれぞれのクライアントでやりとりされるため、著作権侵害を行っているユーザー自身がファイル共有をやめない限り、侵害を止める方法はありません。「匿名性が高い」=「捕まりにくい」と感じるユーザーも多いようですが、ファイル共有ソフトを使って著作権侵害を行っている場合、権利者は「直接」ユーザーに対応を取らざるを得ないという事実を知るべきです。


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