1. TOP
  2. 著作権侵害事件
  3. 「TikTok」に宝塚歌劇の映像をアップロード、男性を逮捕

著作権侵害事件

「TikTok」に宝塚歌劇の映像をアップロード、男性を逮捕

2025年11月4日

 兵庫県警サイバー捜査課と尼崎北署は、2025年11月4日、動画投稿アプリ「TikTok」を通じて、宝塚歌劇の作品映像を権利者に無断でアップロードし送信できる状態にしていた、茨城県取手市の無職男性(65歳)を著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで逮捕しました。
 男性は、2024年12月から2025年4月までの間、(株)宝塚クリエイティブアーツが著作権を有する宝塚歌劇の複数作品の映像を動画投稿アプリ「TikTok」に投稿し、不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できるようにし、著作権(公衆送信権)を侵害した疑いが持たれています。

端緒 (株)宝塚クリエイティブアーツによるアプリ上での侵害調査及び一般からの通報により発覚、著作権者から相談をうけたACCSが実態確認を行い、兵庫県警に情報提供を行った。
特徴 ・男性は、宝塚歌劇の複数のパッケージ商品に含まれる映像を携帯端末で撮影して投稿していた。
・ACCSの調査では、本アカウントに対して動画の投稿を助長するようなコメントが複数あったことを確認している。
特記事項 【(株)宝塚クリエイティブアーツのコメント】
「TikTok」を含め動画投稿アプリやSNSでの無断アップロードに対して、弊社は動画の削除を含めた対策を講じていますが、アカウントを複数用いた投稿がされるなどのケースも見られ苦慮していました。全体を網羅的に調査し多数のアカウントを把握していたところ、とりわけ投稿件数が多く関係団体からの警告によっても投稿を中止しない投稿者を把握し、その悪質性に鑑み捜査機関に情報提供を行って今回刑事摘発に至りました。今回の刑事摘発が同種事案の抑制になることを強く望みます。今後も、権利侵害行為とりわけSNS等を通じた違法アップロードによる権利侵害に対して、厳正に対処していく所存です。
鑑定・告訴 (株)宝塚クリエイティブアーツ※

※2014年度よりACCS会員以外の権利者からの依頼に基づく著作権等の侵害対策支援も行っています。

 「TikTok」は若年層を中心に利用者も多く、様々なコンテンツが投稿されていますが、残念ながら他人の著作物を無断転載(アップロード)した動画も多数確認されています。
 中には、「多くの人に知って欲しい」「皆がやっている」「収益を得ていない」から問題無いとの誤った認識も見受けられます。しかし、著作権者の許諾を得ずに他人の著作物を転載することは著作権侵害行為となり、あなたが犯罪者になってしまうおそれがあります。
 許諾の無い動画の転載は行わないでください。また著作権侵害行為の抑制のため、無断転載された動画を紹介するなどの「拡散」も控えていただくようお願いいたします。

一覧を見る


ページTOPへもどる