オンラインカジノにおけるパチンコ・パチスロの違法遊技配信者を著作権法違反で逮捕
2025年4月8日
茨城県警察(生活環境課、笠間署)は2025年4月8日、国外で開設されているオンラインカジノ「K8」において、パチンコ・パチスロを違法に遊技した様子を著作権者らの許諾なくYouTubeに投稿するなどしていた岡山県の会社役員ら3名を著作権法違反(公衆送信権侵害)の容疑で逮捕しました。 警察によると、違法遊技と撮影を行う者、動画を作成・編集する者などの役割分担を行い、共謀して動画を無断公開していた疑いが持たれています。なお、今回摘発された一部の被疑者は、本年1月30日、オンラインカジノにおける常習賭博の容疑で岡山県警察に逮捕されていました。 本著作権法違反事件について、一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)の会員会社では以下の機種に関して対応しています。
ぱちんこ遊技機「PストリートファイターV FRY」 | (株)カプコン((株)藤商事製) |
回胴式遊技機「アイムジャグラーEX」 | (株)北電子 |
ぱちんこ遊技機「CR大海物語4MTB」 | (株)三洋物産 |
回胴式遊技機「吉宗」 | (株)大都技研 |
ぱちんこ遊技機「CR銀河乙女M9AZ1」 | (株)平和 |
今回のオンラインカジノにおいては、パチンコ・パチスロ遊技機の実機映像をストリーミング配信して違法遊技させているものとみられ、その様子が動画投稿サイト等で公開・紹介されるなどしています。 パチンコ・パチスロメーカーは実機に搭載されている画像・映像・音楽等の著作権を有し又は原著作者からの許諾を得て、当該実機を製造・販売していますが、オンラインカジノにおける違法遊技のため実機映像をストリーミング配信することに伴う公衆送信及び、オンラインカジノにおける違法遊技の様子を紹介する等の動画投稿・配信の公衆送信を一切許諾していません。 このように、遊技行為が賭博となるオンラインカジノにおいて、違法遊技のための実機映像のストリーミング配信によって著作権侵害行為が生じていること、加えて動画サイト等の紹介を通じて更なる著作権侵害行為が発生し、賭博犯罪をも助長していることは、著作権侵害行為の抑制に努めるACCSにとって、また関係法令を徹底して遵守し適法かつ健全な遊技を一丸となって推進するパチンコ・パチスロメーカーにとって絶対に容認できないものです。 そこで、本件につき告訴した5社を含め、ACCS会員のパチンコ・パチスロメーカー15社はACCSを通じて本件の共同対応を進めて参りました。今回はオンラインカジノでの違法遊技に関する動画の公衆送信について摘発されたものですが、この摘発をきっかけとして、本件オンラインカジノにおける著作権侵害と背後関係などの全体像が明らかになることを期待し、さらに、オンラインカジノにおける違法遊技のための実機映像のストリーミング配信行為そのものを廃絶すべく権利者としてさらなる対策を講じていくものです。 悪質な著作権侵害行為に対しては今後も断固たる措置を講じて参りますが、本摘発がその警鐘となること、また違法となるオンラインカジノへのアクセス・遊技をしないよう、改めて広く呼びかけます。 【共同対応メンバー(ACCS会員)】 (株)オリンピア/(株)平和、(株)カプコン、(株)北電子、京楽産業.(株)、サミー(株)、(株)SANKYO、(株)三洋物産、(株)サンセイアールアンドディ、(株)大一商会、(株)大都技研、(株)ニューギン、(株)藤商事、山佐(株)、(株)ユニバーサルエンターテインメント なお、日本遊技機工業組合及び日本電動式遊技機工業協同組合は、警察庁や消費者庁から啓蒙されている通り、日本国内ではオンラインカジノに接続して賭博を行うことは犯罪(賭博罪や常習賭博罪に該当)であり、映像や音楽などの知的財産を含め遊技機が悪用され賭博犯罪を助長することを容認できないものと考えています。 注:ACCSはデジタルコンテンツの著作権に関する保護と普及を行う社団法人であり、日本遊技機工業組合は主としてぱちんこ遊技機の開発メーカー等で構成され、日本電動式遊技機工業協同組合は主として回胴式遊技機の開発メーカー等によって構成され、両組合ともに遊技産業の発展や共同啓発を目的として活動しています。
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