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著作権侵害事件

職場でファイル共有ソフト、男性を送致

平成22年6月25日

 愛知県警生活経済課と南署は、平成22年6月23日、ファイル共有ソフト「Share」(シェア)を通じて、任天堂Wii用ゲームソフトを権利者に無断でアップロードし送信できる状態にしていた群馬県前橋市の無職男性(35歳)を著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで逮捕し、25日、名古屋地検に送致しました。
 男性は、平成22年4月7日、(株)スクウェア・エニックスが著作権を有する「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST -黄昏の少女-」を、ファイル共有ソフト「Share」を通じて権利者に無断でアップロードして不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できるようにし、著作権(公衆送信権)を侵害した疑いが持たれています。
 また、男性は、平成22年5月12日、(株)ゼンリンが著作権を有するカーナビソフト「'08-'09年モデル バードビュー ロードマップ全国版DVD-ROM」、(株)トヨタマップマスターが著作権を有するカーナビソフト「トヨタ純正ナビ用地図ソフト(DVDナビ2009年春全国版A1B版)」を、ファイル共有ソフト「Share」を通じて権利者に無断でアップロードして不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できるようにし、著作権(公衆送信権)を侵害したとして、平成22年7月26日、名古屋地検に追送致されました。
※下線部分は、平成22年7月27日追記

特徴 男性は、自宅から会社にパソコンを持ち込み、会社の回線でファイル共有ソフトを使用していた。
男性が持ち込んだパソコンには、「Share」、「WinMX」、「Winny」、「Perfect Dark」の4種類のファイル共有ソフトがインストールされていた。
家宅捜索 逮捕に先立ち、平成22年5月12日には、自宅と男性が勤務していた会社の家宅捜索が行われ、パソコン2台、ハードディスク4台、改造Wii本体1台など合計12点が押収された。
端緒 平成22年4月、愛知県警の捜査員がサイバーパトロールで発見し、ACCSを通じて著作権者に連絡した。
供述 警察の調べによると、「ただでソフトウェアを入手したかった。7年前からファイル共有ソフトを使い始めた」と供述している。
特徴 男性は、「Share」を通じてわいせつ物である動画データもアップロードしており、不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できるようにしたわいせつ図画公然陳列の疑いでも逮捕された。
なお、愛知県警生活経済課と南署は、改造Wii本体を販売し、任天堂(株)の商標権を侵害していたとして、平成22年5月31日、京都市の無職の女性(26歳)を商標法違反の疑いで逮捕している。
鑑定及び告訴 (株)スクウェア・エニックス、(株)ゼンリン、(株)トヨタマップマスター

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