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著作権侵害事件

自作サイトを通じて海賊版を販売、男性を逮捕

平成20年5月19日

警視庁本所署は、本部生活経済課の支援を得て、平成20年5月14日、自らが開設したWebサイトを通じ、権利者に無断で複製したコンピュータソフトを販売していた愛知県春日井市の無職男性(51歳)を、著作権法違反の疑いで逮捕し、16日に東京地検に送致しました。
男性は、平成20年5月14日、(株)ジャストシステムが著作権を有する「JUST Suite 2008」を無断で複製したDVD-R1枚を販売する目的で所持していました。

販売の特徴 無料で登録・利用できるインターネットショッピングモールに、「激安の殿堂 ソフト王国」の名称で出店し、海賊版ソフトを販売していた。
男性は、販売している海賊版ソフトを「ボリュームライセンス版(VL版)ソフト」と表し、「企業や学校内で複製が許可されているものであり、弊社では倒産した企業等からの複製済み流出分等を買い付け販売しております。」などと虚偽の説明していた。
販売価格 ソフトウェア1本につき、1,000円~16,000円で販売していた。
73種類の海賊版ソフトウェアを取り扱っていた。
男性が所持していた「JUST Suite 2008(通常版)」の正規品販売価格は25,000円(税別)。男性は、販売価格を6,000円としていた。
売上・期間 男性は平成16年秋頃から海賊版販売を始めたが、平成17年からは一時休止し、平成20年1月から本格的に販売を再開したことを供述している。警察では、男性がこれまでに約500枚の海賊版を販売し、約320万円を売り上げ、約100万円を儲けていたと見て捜査を進めている。
端緒 本所署の署員がサイバーパトロールで男性のWebサイトを発見し、ACCSを通じて権利者に連絡した。
家宅捜索 逮捕同日に行われた男性宅の家宅捜索では、パソコン1台、海賊版と見られるCD-RやDVD-R約100枚などが押収された。
動機 警察の調べによると、男性は生活費を稼ぐために海賊版を販売していたことを供述している。
ACCS調査 ACCSでは、男性が、複数のメールマガジン発行サービスやインターネット掲示板を使い、Webサイトの広告を行っていたことを確認している。
特記事項 警察の調べによると、男性はインターネットオークションを通じて海賊版を入手し、自らが海賊版を作成するための「マスター」ソフトとして利用していたことを供述している。
警察は、男性が、オートデスクインクが著作権を有するソフトウェアの海賊版を販売目的で所持していた事実を確認しており、同社も告訴を予定している。
処分結果 罰金30万円/東京簡裁(平成20年6月4日)
鑑定及び告訴 (株)ジャストシステム
オートデスクインク(オートデスク(株))(予定)

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