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著作権侵害事件

タレント写真を無断で販売、再犯の男性を逮捕

平成19年5月23日

警視庁生活経済課と本所署は平成19年5月22日、(株)小学館が運営するWebサイト「sabra net easy」及び「Young Sunday Visual WEB」で配信されたタレントの写真(画像データ)を著作権者らに無断で複製し、「生写真」として販売していた府中市の無職男性(31歳)を著作権法違反の疑いで逮捕しました。

男性は、平成18年11月中旬から同年12月上旬ごろの前後2回にわたり、タレントの大久保麻梨子さんが所属するタレントプロダクション(株)ノイエが著作権を有する「大久保麻梨子ネット写真集『Relaxing』」の画像データを無断で印画紙39枚に複製し、インターネットオークションを通じて募った町田市の男性に対し、郵送にて12,740円で販売したほか、平成19年2月7日ごろ、写真家の渡辺達生氏が著作権を有する同画像データを無断で印画紙3枚に複製し、新宿区の男性に対し、同様に980円で販売していました。

販売の特徴 男性は、ヤフーオークションを通じて写真を販売しており、「インターネットの通信販売で購入者に先着順プレゼントされた生写真」と宣伝していた。しかし写真の使用許諾契約を結んでいる(株)小学館では、当該写真を印画紙にプリントして複製・頒布した事実はなく、男性が販売していた写真は無許諾複製物であった。
販売価格 写真3枚セットを980円で販売していた。
売上・期間 警察の調べによると、男性は平成17年3月から現在までに、約450万円を売り上げたことを供述している。
端緒 小学館から相談を受けたACCSが、警察に相談した。
家宅捜索 逮捕同日に行われた男性宅の家宅捜索では、パソコンや、プリントアウトされた写真などが押収された。
特記事項 男性は、平成17年2月17日に同様の著作権侵害事件で警視庁調布署に逮捕されており、罰金30万円の略式命令を受けていた。
ACCSの調査では、男性はWebサイトを通じて入手したものとみられるタレントの画像を、オークションの出品画面にそのまま貼り付けて宣伝をしていた。
小学館が運営する「sabra net easy」は、約2,000円でそれぞれのタレント写真集の画像データを30日間、閲覧・ダウンロードできるサービスを提供している。また、「Young Sunday Visual WEB」は、月額1,050円で、その月に配信されるタレントの画像データを閲覧・ダウンロードできるサービスを提供している。
処分結果 懲役1年、執行猶予3年、罰金30万円/東京地裁(平成19年7月31日)
鑑定及び告訴 (株)ノイエ、写真家 渡辺 達生 氏

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