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著作権侵害事件

約2年間で1万人以上に海賊版を販売、男性を送致

平成19年1月15日

北海道警生活経済課、江別署、三笠署、岩見沢署と京都府中立売署は、平成18年10月30日、インターネットオークションやメールを悪用し、権利者に無断で複製したコンピュータソフトを販売していた愛知県長久手町の無職男性(34歳)を、著作権法違反の疑いで逮捕し、平成19年1月15日までに、著作権法違反のほか、有印公文書偽造などの罪で札幌地検に送致しました。

男性は、平成17年10月24日ごろから11月12日ごろまでの間、ジャストシステムが著作権を有するコンピュータソフト「一太郎2005」を無断で複製したCD-R2枚を、北海道の女性他1人に対し、計3,000円で宅配便にて販売していました。

販売の特徴 男性は、ヤフーオークション上に正規品を出品し、最低落札価格に正規品と同等の価格を設定し、販売を行っていた。
出品画面の中で「廉価版も販売」と説明欄を設け、詳細や取り引きを希望の人には、画面上に記載したフリーメールまで空メールを送るよう指示をし、自動返信で、自らが管理するホームページのURLを紹介していた。
男性は、レンタルサーバーを利用し問い合わせフォームページを設置、69種類のソフトウェアを列記していた。顧客には、フォームのチェックボックスにチェックし、名前、住所など必要事項を記入、送信ボタンを押すことで商品を注文させていた。商品が注文されると、男性は「取扱説明書・箱等はありません」などと、商品が海賊版であることを示唆するメールを送信し、それでも取り引きを希望する人には、指定した口座に代金を振り込むよう指示していた。
販売価格 1タイトル1,500~2,500円で販売していた。
売上・期間 警察の調べによると、男性は平成16年7月ごろから逮捕されるまでの約2年3ヶ月の間に、少なくとも1万人に、1万枚以上の海賊版を販売しており、約3,000万円を売り上げていた。
端緒 北海道警の捜査員が、サイバーパトロール中に、オークション上において、男性の出品を発見し、ACCSに連絡したことから事件が発覚した。 また、京都府中立売署の署員からも男性の出品について、ACCSに連絡があった。
ACCSへの情報提供 平成18年2月から11月までの約10ヶ月間で、35件の情報が一般の方や会員会社から寄せられていた。
特記事項 警察の調べによると、男性は、運転免許証を少なくとも50枚以上偽造し、それをもとにネットバンクに約40の口座を開設するなど、有印公文書偽造、同行使及び有印私文書偽造、同行使、詐欺事件の余罪を明らかにしている。
処分結果 懲役3年(執行猶予5年)・罰金300万円
没収193万500円追徴金49万6000円/札幌地裁(平成19年7月27日)
鑑定及び告訴会社 アドビ システムズ インコーポレーティッド(アドビシステムズ(株))、
(株)ジャストシステム、(株)モリサワ、弥生(株)

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