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著作権侵害事件

複数のIDを使用し、カーナビソフトの海賊版を販売した男性を逮捕

平成18年4月27日

北海道警生活経済課と札幌方面苫小牧署は平成18年4月26日、インターネットオークションサイト「ヤフーオークション」を悪用し、権利者に無断で複製したカーナビゲーションソフトを販売していた住所不定無職の男性(28歳)を、埼玉県さいたま市内で、著作権法違反の疑いで逮捕しました。

男性は、平成18年1月下旬ごろ、(株)ゼンリンのカーナビゲーションソフト「ナビソフトドライブマップSUPER全国版10拡張フォーマット専用」をCD-Rに無断で複製し、ヤフーオークションへの出品を通じて募った苫小牧市の落札者などに対し、CD-R2枚を合計6,000円で郵送販売していました。

販売の特徴 男性は、インターネットオークションへ海賊版の出品を続けた後、一定期間出品しない時間をおき、また別のIDでの出品するという行為を繰り返しており、警察が確認しているだけでも、5つのIDを使用していた。
ゼンリンのカーナビゲーションソフトを専門に販売。
販売価格 「ナビソフトドライブマップSUPER全国版10拡張フォーマット専用」などを1,000円~3,000円で販売。正規品価格は17,640円(税込)。
売上・期間 男性のIDへの評価から、平成16年11月~平成18年4月の約1年5ヵ月の間の落札枚数は1,244枚に上り、244万円程度の売り上げがあったと推定される。なお、これを正規価格で購入すると、2,000万円程になる。
端緒 海賊版を購入した客が、苫小牧署に相談し、事件が発覚。
ACCSへの情報提供 一般の方から、平成17年9月から平成17年12月までの3ヵ月間で、約20件の情報が寄せられていた。
特記事項
カーナビゲーションの出荷台数 平成17年12月末 2,122万台
平成16年3月末 1,454万台
日本国内における自動車保有台数 平成18年1月末 7,925万台
平成16年3月末 7,739万台
(出典:国土交通省・カーナビの出荷台数累計
(財)自動車検査登録協力会・自動車保有台数)
日本におけるカーナビゲーションの普及率を上記のデータから計算すると、平成16年3月末時点では18.8%であったが、平成17年末から平成18年始めには、26.8%となっている。現在、日本国内の自動車の4台中1台にカーナビゲーションが搭載されている計算となる。
ゼンリンの担当者によると、カーナビゲーションソフトは、その性質上、頻繁にバージョンアップを必要とし、顧客も常に新しいバージョンを必要としていることから、海賊版販売において、顧客のリピート率が高いと推測される。
鑑定及び告訴会社 (株)ゼンリン

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