平成30年改正不正競争防止法が施行されました
平成30年11月29日、改正不正競争防止法の一部が施行されました。今回の改正では、技術的制限手段の保護対象として、従来からあった映像やプログラムに加え、今後、付加価値の源泉となるデータの活用が見込まれる状況を踏まえ、新たにデータ(電磁的記録に記録された情報)が追加されました。また、いわゆる「プロテクト破り」(技術的制限手段の効果を妨げる行為)を助長する不正競争行為の範囲を拡大し、効果を妨げる指令符号の譲渡、提供や、効果を妨げるサービスの提供等についても不正競争行為とするなど、コンテンツ保護がより強化されました。 ACCS会員が販売・提供するビジネスソフトやゲームソフトの多くには、ソフトウェアの不正な使用を抑止するための技術的制限手段が施されています。 しかしながら、昨今、インターネット上でのオークションやフリーマーケットサービスなどにおいて、ビジネスソフトのプロダクトキーやシリアルナンバーを頒布する行為や、ゲームソフトのセーブデータに施された技術的制限手段を回避して改変したデータを頒布する行為が横行しており、ビジネスソフトメーカーやゲームソフトメーカーのビジネスを大きく阻害しています。 ACCSは、著作権法に基づく対策を中心に活動を行っていますが、今回の改正により、これまで著作権法では対応できなかった、これらの行為への対策を進めることが可能になります。 ACCSでは、今回の改正に関する審議を行った経済産業省産業構造審議会の関連の小委員会において、ソフトウェアの技術的制限回避の状況に関するヒアリングを受けたほか、所管部署への情報提供および、法改正の要望を行ってまいりました。今般の法改正は、これらの要望が受け入れられたものであり、ACCS会員のビジネス環境の改善に大きく寄与するものと期待しています。 今後、ACCSでは、改正内容の周知やインターネットオークション等事業者との協議を進め、著作権法に加え改正不正競争防止法に基づきACCS会員のビジネスが正常に発展するような支援を行ってまいります。 ■参考情報 経済産業省 不正競争防止法のこれまでの改正について 平成30年改正資料(限定提供データの不正取得等を不正競争行為として追加、技術的制限手段に係る規律強化) http://www.meti.go.jp/policy/economy/chizai/chiteki/kaisei_archive.html 不正競争防止法の概要と改正 https://www.meti.go.jp/policy/economy/chizai/chiteki/unfaircompetition_new.html
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