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    ~健全なデジタル情報化社会のために、いま企業・自治体・学校・家庭がすべきこと~

活動報告

日経産業新聞フォーラム2007「デジタル時代の情報モラルセミナー」開催報告
~健全なデジタル情報化社会のために、いま企業・自治体・学校・家庭がすべきこと~

平成19年11月5日更新

平成19年10月29日、日経ホール(東京都千代田区)にて、標記フォーラムが開催されました。
300名を超える企業・教育関係者等の聴衆に対し、ACCS理事で漫画家の松本零士氏、「著作権・情報モラル普及啓発委員会」の石澤委員、久保田専務理事・事務局長がそれぞれ講演を行ったほか、パネリストとしてディスカッションに参加しました。

フォーラムはまず松本氏の講演からスタートしました。
世界に向けてマンガ文化を発信する松本氏は、創作者だからこそ生じる作品への熱い思いや創作の努力、喜びを、銀河鉄道999の鉄郎、メーテル、車掌さんが登場する映像の試作品を上映するなどして大いに語りました。そして、それら作品が守られる社会・法整備、国際ルールの標準化を切望する意見を述べられました。
続いて久保田専務理事が登壇し、ACCSの活動と情報モラルの概念を説明しました。海外におけるACCSの活動を紹介する中で、企業は海外で事業を展開する上では自らの著作権をしっかりと主張することの重要性を指摘する一方、社内での不正コピーが無いよう管理を徹底すべきとの考えを強調しました。
「著作権・情報モラル普及啓発委員会」の石澤委員は、「昨今の社会動向・コンプライアンスの重要性」と題し、我が国の知財戦略と社会の動向を時系列で見ながら、技術や潮目が変化し、いまや企業には「情報モラル」も意識したコンプライアンスが求められていることを説明しました。教育関係者に対しては、数年後には実社会に出て行く子ども達に対して、学校と社会を切り離さず、こういった社会の動向を子ども達にも是非教えて欲しいと訴えました。

続いて、ACCS会員の稲垣隆一弁護士を交え、パネルディスカッションが行われました。社会のモラル低下という問題に対して、稲垣弁護士は、法律やルールは与えられるものではなく自ら考えて作るものだという意識が必要だと述べ、久保田専務理事は、情報モラルもボトムアップで普及されるべきものであり一人一人が情報モラルを考えて欲しいと訴えました。

最後に、教育関係者に対して、著作権・情報モラルは自分たちにとって身近なルール、文化だという観点で子ども達に伝えて欲しいという全パネリストのメッセージで、閉幕しました。
ACCSは、今後もこのようなセミナーを通じて著作権・情報モラルの啓発に努めていきたいと思います。

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