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活動報告

ファイル交換ソフト利用者は約130万人、利用経験者は400万人を超える 「ファイル交換ソフト利用実態調査」結果

2005/5/31 更新

社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)と社団法人日本レコード協会(RIAJ)は、総務省「権利クリアランス実証実験」の一環として、2005年1月に、国内の「ファイル交換ソフトの利用実態」に関するアンケート調査を実施しました。

その結果、2005年1月の調査時点で、ファイル交換ソフトを「現在利用」している人は、インターネット利用者の2.7%、「過去に利用」の経験がある人は6.3%ということが分かりました。 2004年4月に行った同様の調査では「現在利用」が2.8%、「過去に利用」が4.3%という結果になっており、「現在利用」者は、ほぼ同水準となっています。

2005年1月に総務省から発表された「ブロードバンド契約数等の推移」から、インターネット利用者数を4,718.9万人とすると(※)、ファイル交換ソフトの「現在利用」は約127.4万人(2004年4月調査、約94.9万人)、「過去利用」は約297.3万人(同、約145.7万人)となり、現在利用者は、100万人を大きく上回り、利用経験者(現在利用と過去利用の合算)も400万人を超えるという結果となっています(2004年4月調査、約240.6万人)。

「現在利用」者が利用したことのあるファイル交換ソフトは、「WinMX」69.8%、「Winny」49.8%の順であり、わが国ではこの2つのソフトが主に利用されているという結果となっています。

コンテンツの種類別にみると、音楽関連ファイルについては、「WinMX」58.7%、「Winny」26.0%となっているのに対して、映像関連ファイルについては、「WinMX」44.4%、「Winny」35.9%、ソフトウェアについては、「WinMX」36.5%、「Winny」35.9%となっており、映像関連ファイル、ソフトウェアについては「Winny」が利用される割合が高いという結果となっています。

ファイル交換ソフトを利用したコンテンツの流通状況については、「現在利用者」が「過去1年間に」ダウンロードしたファイル総数は平均236ファイルで、2004年4月調査よりも100ファイル増加しています。コンテンツの種類別の内訳では、「音楽関連」95.2、「映像関連」90.5、「写真関連」40.6、「ソフトウェア」5.2、「文書関連」4.8ファイルの順となっています。「映像関連」「写真関連」ファイルの増加が目立っています。

また、ファイルの共有(他人に送信できる状態にすること)は「現在利用者」の35.5%が経験しており、他のユーザーと共有できる状態にしているファイル数は平均166ファイルで、内訳は「音楽関連」69.3、「映像関連」52.9、「ソフトウェア」10.6、「写真関連」9.4、「文書関連」3.9の順となっています。

ダウンロードされたファイル名から判断する限り、ファイル交換の対象となっている音楽ファイルの90%、映像ファイルでは86%が、著作権などの権利の対象で、かつ権利者の許諾がないと推定されることも判明しています。

本調査の概要はこちらからダウンロード可能です。

※ 2004年9月末日現在のわが国におけるインターネット契約数は、約4,718.9万契約(携帯電話・PHS端末インターネット接続サービスの契約数、及び、IP-VPNサービスの契約数除く)とされており、この契約数4,718.9万をインターネットの総利用者数と想定しました。なお、2005年1月時点での同様のデータは公表されていないことから、今回の調査では、この9月末日でのデータを基礎としています。

以上

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