ACCSのホームページ 3月から毎月、アクセス集中で一定期間停止「インターネット ウィーク」で状況や原因などを報告
2004/12/2 更新
社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は、平成16年12月2日、パシフィコ横浜で開催された「インターネット ウィーク2004」において、今年3月から毎月一定の期間、ACCSのホームページ(http://www.accsjp.or.jp)に対する「DDoS」によるアクセス集中のため、Webページの運用を毎月一定期間停止して対応していること、「Telecom-ISAC JAPAN」(インシデント情報共有・分析センター)などの協力を得て具体的なアクセス状況について継続的に分析・調査を行っていることを報告いたしました
「DDoS(分散DoS:Distributed Denial of Service)」とは、アクセス信号を複数のコンピュータから一度に大量に送信することによって、特定のサーバーの機能を停止させる行為を指します。今回のDDoSは、「Antinny」と呼ばれるコンピュータウィルスに感染したコンピュータが、大量のアクセス信号などをACCSのホームページに向けて送信していることが原因となって発生しています。
この「Antinny」に感染したコンピュータは、毎月1日と第1月曜日、および月日が一致する日(3月3日、11月11日など)に、大量に信号を送信することが判明しています。その結果、ACCSでは今年3月から11月までの間、合計約80日間に渡ってホームページを停止するなどして対応してきました(なお12月は、12日までホームページを停止して対応する予定です)。
CCSでは、DDoSが始まった今年3月1日以降、レンタルサーバー会社をはじめ、社団法人インターネットプロバイダ協会(JAIPA)、Telecom-ISAC JAPANなどの協力を得て、様々な対策と分析・調査を行ってきました。これらの分析・調査の一環として、今年3月から10月までのACCSホームページへのアクセスログを解析したところ、機械的なアクセスと推測される、1秒間に50回以上の信号を送っているユーザーなどが多数いることが判明しています。
なお現在、主要なウィルス対策ソフトメーカーは「Antinny」ウィルスの対策を行っており、ウィルス対策ソフトなどを導入することによって、感染・発症が防止できる状態になっています。
このようなDDoSによるアクセス集中は、対応によっては、対象となるサーバーだけでなく、他のインターネットサーバーなどにも影響を与え、インターネット全体の安定した運営にも支障を来すことが判明しています。 ACCSでは、Telecom-ISAC JAPANなど関係各団体やプロバイダとの協議を今後も継続して行い、適切な対応を実施していく予定です。
- コンピュータウィルス「Antinny.G」について
- シマンテック社ホームページ
- トレンドマイクロ社ホームページ
- コンピュータウィルス「Antinny.K」について
- シマンテック社ホームページ
- トレンドマイクロ社ホームページ
- コンピュータウィルス「Antinny.Q」について
- シマンテック社ホームページ
- トレンドマイクロ社ホームページ
以上
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