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著作権侵害事件

レトロゲームの海賊版販売を摘発 ~海賊版出品調査で判明した推定被害は14億円~

2022年1月6日

 宮城県警察(仙台中央署、サイバー犯罪対策課)は、2022年1月6日、インターネットを利用して、ゲームソフトウェアが無断複製されたゲーム機器を販売していた男性を著作権法違反(海賊版頒布)の疑いで仙台地検へ送致しました。

被疑者 千葉県流山市の会社員男性(45歳)
供述 転売で得た利益を、自身の小遣いにするため販売した。
ゲームタイトル/発売元 「ROCKMAN2」等5タイトル/(株)カプコン
「SONIC ADVANCE」等2タイトル/ (株)セガ(セガサミーホールディングス(株)) 
特記事項 男性は国外のショッピングサイトから当該違法ゲーム機器を購入・輸入し、それを転売するなどしていたものとみられる。

【2月2日追記】  宮城県若林署においても、1月19日、上記同様の著作権法違反事件を仙台地検に送致しました。

被疑者 東京都多摩市の会社員男性(39歳)
ゲームタイトル/発売元 「SUPER MARIO BROS.(スーパーマリオブラザーズ)」等3タイトル/任天堂(株)
「PAC-MAN」等7タイトル/(株)バンダイナムコエンターテインメント

 ショッピングサイトやオークション、フリマアプリにおいて、国外で製造されたと見られるレトロゲーム海賊版機器※が、摘発された被疑者による販売商品を含めて、多数出品されています。
 ACCSでは複数会員と共同し、2021年5月から9月にかけて大手ショッピングサイトにおいて、レトロゲーム海賊版機器に対する集中的な削除要請を実施し、同期間において延べ378商品が削除されました。その海賊版ゲーム機器に内蔵されたゲームタイトル数は延べ273万タイトル/13.7億円相当(1タイトル500円で算出)であり、改めて海賊版流通における被害が甚大なものであることが判明しました。
 ACCSでは、こうした状況を踏まえ、今後も集中的な削除対応を実施していくとともに、悪質事案についての刑事摘発の支援、ショッピングサイトやオークション等のプラットフォーム事業者への働きかけや連携を通じて、海賊版流通の防止に努めて参ります。

※ゲームボーイ、ファミリーコンピュータ、ニンテンドーDS、メガドライブ等の「レトロゲーム」を無断複製した海賊版プログラムと、海賊版の起動を可能とするエミュレーターが内蔵されており、ゲーム機本体を模倣したデザインが用いられているもの、ゲームキャラクターを海賊版機器に用いているものなど、多数種類が確認されている。

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