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著作権侵害事件

パチスロ楽曲、海外サーバーを通じて違法配信の男性送致

平成24年11月22日

 福岡県警サイバー犯罪対策課と折尾署は、平成24年11月21日、国外のレンタルサーバーにパチスロ遊技機の楽曲データ等を蔵置するなどしていた、岩手県盛岡市の会社員男性(40歳)を、著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで福岡地検小倉支部に送致しました。

 男性は、平成24年4月29日ころ、パチスロ遊技機の楽曲を愛好者に広める目的で、リクエストを受け付けるため、国内のレンタルサーバーに自己の管理するパチスロ音楽配信ホームページ「Pachislo ch」を開設し、アメリカ合衆国に所在するレンタルサーバーにパチスロの楽曲データを隠匿蔵置した上、国内の別のレンタルサーバーにストリーミング配信用ソフト「Icecast」を導入・実行することで、上記隠匿蔵置した楽曲データをストリーミング配信するシステムを構築し、サミー(株)が著作権を有する「サバンナチャンスBGM」「ビッグボーナスBGM及びレギュラーボーナスBGM」「バトルボーナスBGM1」の4楽曲のファイルを、著作権者に無断で配信可能な状態にし、著作権(公衆送信権)を侵害した疑いが持たれています。

端緒 福岡県警の捜査員がサイバーパトロールで発見、ACCSを通じて著作権者に連絡した。
特徴 男性は、約2,000曲(遊技機メーカー別では約30社)のパチスロ・パチンコ遊技機で再生される楽曲を配信可能にしていた。
入手元 男性は、音楽CDや正規配信サービス等を通じて楽曲を入手し、それを海外サーバーに蔵置していた。
家宅捜索 本年7月18日に行われた男性宅等の捜索では、パソコンや音楽CD等が押収された。
(押収された証拠品の写真はこちら
著作物 「サバンナチャンスBGM」「ビッグボーナスBGM及びレギュラーボーナスBGM」はサミー(株)のパチスロ遊技機「パチスロ猛獣王」、「バトルボーナスBGM1」は同社のパチスロ遊技機「パチスロ北斗の拳」で再生される楽曲である。
供述 男性は、「自分の好きなパチスロ・パチンコ遊技機の楽曲を知って欲しかった」「国外のサーバーを使えば警察に見つかりにくいと思った」などと容疑を認めている。
特記事項 男性は、ACCS会員外の遊技機メーカーの楽曲や、(一社)日本音楽著作権協会が管理する楽曲の著作権を侵害した疑いでも送致されている。
ACCSは、平成24年11月21日、本事件の摘発を行った福岡県警サイバー犯罪対策課、折尾署に対し、ACCSを代表して会員会社であるサミー(株)担当者が同課及び同署を訪問、感謝状を贈呈した。
鑑定・告訴 サミー(株)

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