文章の無断アップロードでアフィリエイト収入、男性を逮捕
平成19年5月15日
千葉県警生活経済課と柏署は平成19年5月14日、自らが運営するホームページに書籍の文章を権利者(作家)に無断でアップロードして送信できる状態にし、インターネットユーザーに閲覧させていた、大阪府堺市の派遣社員男性(43歳)を、著作権法違反の疑いで逮捕し、15日、千葉地検松戸支部に送致しました。
男性は、平成18年12月8日、(株)学習研究社が発行する書籍「最新版 香水の教科書」の文章を無断で、自らが運営するホームページを通じ不特定多数のインターネットユーザーに対して自動的に送信できる状態にし、同書の作者である榎本雄作氏の著作権(公衆送信権)を侵害していました。
特徴 | 書籍「最新版 香水の教科書」は、全109章のほか、図や巻末ガイドで構成されているが、男性は、自らが運営するホームページにおいて、書籍のほぼ全てである109章分の文章を無断で掲載していた。 |
---|---|
端緒 | 著作権者から相談を受けた(株)学習研究社がACCSに連絡。ACCSが千葉県警に相談した。 |
家宅捜索 | 逮捕同日に行われた男性宅の家宅捜索では、デスクトップパソコン1台、ノートパソコン1台、書籍「最新版 香水の教科書」などが押収された。 |
削除要請 | (株)学習研究社からこの男性へ、平成18年9月に2回に渡り削除の要請を行ったが、男性は掲載を続けていた。 |
特記事項 | 男性は、アフィリエイト収入を得るため、約100のURLを持ち、毎月約10万円の収入を得ていたことを供述している。 |
アフィリエイトとは、ウェブサイトなどを使用した広告のことで、一般ユーザーが自分のホームページやブログ内に掲載したリンクを通じて商品が購入された場合、広告主から報酬が支払われるものである。 | |
(株)学習研究社は、今回の事件に対し、以下のとおりコメントしている。「出版社は、多くの読者へ作品を届けるため、作家が大変な努力と共に作り出した作品を預かり、その出版を担っています。当社としては、作家の創作活動を支援する出版社として、男性の行為は断じて許すことはできません。当社は、ACCSとともに、今後も著作権が正しく守られるよう、活動を行っていきます。」 | |
鑑定及び告訴 | 榎本 雄作氏(作家)、(株)学習研究社 |
- 年度を選択
- 2000(平成12)年度(19件)
- 2001(平成13)年度(15件)
- 2002(平成14)年度(12件)
- 2003(平成15)年度(18件)
- 2004(平成16)年度(31件)
- 2005(平成17)年度(27件)
- 2006(平成18)年度(28件)
- 2007(平成19)年度(26件)
- 2008(平成20)年度(19件)
- 2009(平成21)年度(16件)
- 2010(平成22)年度(31件)
- 2011(平成23)年度(47件)
- 2012(平成24)年度(30件)
- 2013(平成25)年度(33件)
- 2014(平成26)年度(22件)
- 2015(平成27)年度(31件)
- 2016(平成28)年度(8件)
- 2017(平成29)年度(12件)
- 2018(平成30)年度(12件)
- 2019(令和元)年度(6件)
- 2020(令和2)年度(3件)
- 2021(令和3)年度(9件)
- 2022(令和4)年度(4件)
- 2023(令和5)年度(3件)