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著作権侵害事件

ファミリーコンピューター用ソフトの海賊版を販売

2003年8月22日

被疑者 埼玉県さいたま市 電気機器販売業男性A(49歳)
東京都文京区 会社役員男性B(30歳)
東京都千代田区 ゲームソフト販売店C
送検日 平成15年年8月22日
送検先 名古屋地検
捜査機関 愛知県警生活経済課・中村署
鑑定および告訴会社 任天堂(株)

販売されていたのは、1つのファミリーコンピューター用カートリッジに複数のゲームが無断複製された「in1(インワン)」ソフトと呼ばれる海賊版で、主にアジア各国・地域で生産されており、無断複製されているソフト数によって「70in1」、「88in1」、「117in1」などの名称が付けられています。Aが販売していた「in1」ソフトには、任天堂(株)の「アイスクライマー」「ゴルフ」等のゲームソフトが無断複製されていました。

AはBが経営するC店で購入した「in1」ソフトをヤフーオークションに出品し、平成13年10月中旬ごろから平成14年7月上旬ごろの間の前後10回に渡って、5人に対し、「in1」ソフト13本を計123,650円で郵送販売していました。また、Aの関係先の家宅捜索では「in1」ソフト7本が押収されており、これらについても販売目的で所持していたものとして立件されています。

Aは「in1」ソフトのほか、レーザーポインターもインターネットオークションで販売しており、消費生活用製品安全法違反の疑いで同署が捜査を開始したのが端緒。Aの自宅などの家宅捜索の結果、「in1」ソフトも販売していたことが分かりました。Aの供述から、「in1」ソフトはC店から購入していたことが判明したため、同署ではC店の家宅捜索などを行って、調べを進めていました。

C店では、約90本の「in1」ソフトを、1本約6,500円で販売する目的で展示していました。Bは、「in1」ソフトの入手先について、アジア系の外国人から購入したと供述しました。

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