イタリア著作権管理団体SIAEの侵害行為対策部長が来日
平成19年7月3日更新
6月14日に既報の通り、社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は、イタリアの著作権管理団体「イタリア著作者出版者協会」(SIAE:Societa Italiana degli Autori ed Editori)と、イタリア国内における日本コンテンツの海賊版対策で相互に協力することに合意し、5月28日付で合意文書を取り交わしました。
この合意の締結を日本国内において正式に発表するため、文化庁の支援を得て、SIAEのVito Alfano(ヴィート・アルファーノ)氏を日本へ招聘しました。
アルファーノ氏の日本滞在中の活動は以下の通りです。
ACCS総会記者発表会
6月14日のACCS総会に際して開催した記者発表会において、SIAE・ACCSの合意についての発表を行いました。
発表の場ではアルファーノ氏から、SIAEとACCSが協力した海賊版対策として、現地時間の6月13日にイタリア国内の5都市で摘発が行われ、約50,000枚の海賊版アニメDVDが押収されたことが発表されました。
記者からは、イタリア国内の侵害状況やSIAEの活動などについて質問がありました。
総会記者発表会についてはこちらをご覧ください。
文化庁訪問
(左)SIAE ヴィート・アルファーノ侵害対策部門部長
/ (右)亀岡雄 国際課長
外務省訪問
(中央)経済局 田辺靖雄 大臣官房審議官
/ (右)ACCS 久保田裕 専務理事・事務局長
表敬訪問
文化庁国際課及び、外務省経済統合体課への表敬訪問を行いました。
アルファーノ氏からは、SIAEについての説明を皮切りに、ACCSとの合意形成のための協議で、ゲームやアニメーションなどの日本製コンテンツの市場における重要性を認識したこと、今回の合意に基づき、経済的価値と文化的価値を重要視して、日伊の文化の相互理解のために力を尽くしていきたいとの話がありました。
文化庁・外務省からは、イタリア国内における侵害実態についてACCSの調査で認識を改めたこと、日本政府は海賊版対策を重要視しており、SIAEとACCSの合意を歓迎していると返答しました。
漫画家協会懇親会で報告するヴィート・アルファーノ氏
(左)ACCS会員社(株)ディー・ビジュアルの
コルピ・フェデリコ代表取締役社長
(右)ACCS理事で漫画家の松本零士先生
文化庁主催講演会
文化庁が主催した講演会は、経済産業省担当者や権利者など20人が参加し、ACCS会議室で開催されました。冒頭、国際課長の亀岡氏からあいさつをいただき、アルファーノ氏からは、SIAEの紹介として、イタリア国内における具体的な侵害対策活動などを90分間にわたりお話しいただきました。
またACCSは、イタリアで撮影した海賊版販売店舗の映像を上映するなど、現地での海賊版実態調査の状況を報告しました。
聴講した権利者からは、侵害対策に際して行うべき具体的な作業や注意点などに関して質問がありました。
日本漫画家協会・総会懇親会出席
ACCS理事の松本零士先生のご紹介により、6月15日に開かれた日本漫画家協会の総会懇親会に、アルファーノ氏、久保田専務理事が出席し、今回の合意のほか、イタリアにおける摘発について報告しました。
ACCSおよびSIAEでは、今回の合意を、両者の協力構築の「第一歩」として捉えており、アルファーノ氏来日中も、侵害対策に関しての実務会議を開き、具体的なスキームの構築などについて検討しました。ACCSでは今後も、日本文化を守り、権利保護のために尽力していきます。
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