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調査報告書

第2回「ファイル交換ソフト利用実態調査」

2003/6/18 更新

(社)コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は、2003年1月に、総務省権利クリアランス実験の一環として、(社)日本レコード協会の協力の下で「ファイル交換ソフト」の利用実態を調査しました。

その結果、2003年1月の調査時点で、ファイル交換ソフトを「現在利用」している人は、国内のインターネットユーザーの3.4%、「過去に利用」の経験がある人は3.0%という事が分かりました。2002年に行った同様の調査では「現在利用」が3.0%、「過去に利用」が3.4%で、割合としてはほぼ横ばいですが、インターネット人口の推移を考慮すると、2003年調査では「現在利用」は約98万6,000人(2002年調査・68万4,000人)、「過去利用」は約87万人(同・76万6,000人)となり、合計約185万6,000人(同・145万人)と、増加傾向にあることが推計されています。

ファイル交換ソフトを利用したコンテンツの流通状況については、「現在利用者」がダウンロードしたファイル総数は平均162ファイル(2002年調査・117ファイル)で、内訳は、「音楽関連」83.8、「写真関連」37.6、「映像関連」32.5、「ソフトウェア」6.2、「文書関連」1.8の順となっています。

また、ファイルの共有(他人に送信できる状態にすること)は「現在利用者」の45.1%が経験しており、他のユーザーと共有できる状態にしているファイル数は平均124ファイルで、内訳は「音楽関連」86.0、「映像関連」26.4、「写真関連」10.0、「ソフトウェア」1.7の順であることが分かりました。

このほか、「現在利用者」が利用したことのあるファイル交換ソフトは、「WinMX」82.4%、「Winny」22.8%、「Napster」22.5%の順であることなども判明しています。

この調査は、日本国内でも一般的に利用されているファイル交換ソフトの利用実態を、様々な側面から、総合的かつ定量的に把握することを目的として実施したものです。

わが国の著作権法上では、ファイル交換ソフトを利用し、無許諾で他人の著作物等をネット上に「公開」(アップロード)することは、公衆送信権及び送信可能化権を侵害する行為となります。しかし、現実には、音楽ファイルの違法な「公開」は多数行われており、また、ブロードバンドの普及に伴い、音楽ファイル以外にも、映像ソフト、テレビゲームやパソコンソフト等のあらゆるコンテンツがファイル交換ソフト上で「公開」されるようになっていると言えます。当協会は、こうした調査を通じて今後も総務省権利クリアランス実験に積極的に協力し、セキュアなコンテンツ流通環境の整備に努力してまいります。

なお、「2002年調査」は、当協会と(社)日本レコード協会(RIAJ)が、2002年1月に実施した同様の調査です。

「2003年ファイル交換ソフト利用実態調査結果の概要」PDFファイルのダウンロード(99KB)

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