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著作権侵害事件

文学作品を学習教材に無断掲載 役員男性を逮捕

平成20年6月24日

大阪府警生活経済課と南署、天王寺署、旭署は、平成20年6月23日、権利者に無断で詩集などの作品を家庭用学習教材に掲載し販売していた、奈良市の会社役員(代表取締役)男性(58歳)を、著作権法違反の疑いで逮捕しました。

男性は、平成19年1月ごろから同年2月ごろまでの間、7回にわたって、児童文学者・みずかみかずよ氏の相続人が著作権を有する文学作品「馬でかければ」や、詩人・川崎洋氏の相続人が著作権を有する文学作品「ことばの力」などを無断で複製した家庭用学習教材計19冊を、東京都の女性をはじめとした7人の客に対し、計3,574,000円で販売していました。

ACCSでは、当協会の賛助会員である日本ビジュアル著作権協会(JVCA)への協力として、JVCAに所属する、みずかみかずよ氏と川崎洋氏の文芸作品の著作権相続人による今回の侵害に関する告訴等を、支援していました。

販売価格 男性は、詩集などの作品を含む家庭用学習教材のセットを243,000~669,000円で販売していた。
端緒 JVCAでは、平成18年12月ごろに当該学習教材を発見し、平成19年1月には、男性の経営する企業に警告文を送付していた。しかし、その後も著作権侵害が引き続き行われていることが確認されたため、ACCSを通じて、大阪府警に相談を行った。
処分結果 法人:罰金100万円/大阪簡裁(平成20年7月14日)
会社役員:罰金100万円/大阪簡裁(平成20年7月14日)
鑑定及び告訴 水上平吉(児童文学者・みずかみかずよ氏の夫で著作権継承者)
川崎和枝(詩人・川崎洋氏の妻で著作権継承者)

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