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著作権侵害事件

海賊版販売で1,500万円の売り上げ、男性を逮捕

平成19年6月1日

北海道警生活経済課、生活安全特別捜査隊と札幌北署は平成19年5月30日、インターネットオークションサイト「ヤフーオークション」を悪用し、権利者に無断で複製したコンピュータソフトを販売していた千葉県白井市の会社役員男性(40歳)を、著作権法違反の疑いで逮捕しました。

男性は、平成18年12月中旬、アドビ システムズ インコーポレーティッドが著作権を有する「Adobe Creative Suite 2 Premium 日本語版」を無断で複製したCD-R8枚を、札幌市の男性他1人に対し郵送にて2,800円で販売したほか、オートデスクインクが著作権を有する「AutoCAD 2007」を無断で複製したCD-R1枚を、愛媛県の男性に対し郵送にて2,800円で販売していました。

この事件の進捗については、今回の告訴会社の2社が加盟するビジネス ソフトウェア アライアンス(BSA)も注目してきており、BSAでは今回の事案を分析するとともに、その結果を各国の著作権普及啓発活動の参考にしていく予定です。また、このような事件の再発防止に向けて、ACCSと共に一層教育啓発にも注力していきます。

販売の特徴 男性はヤフーオークションを通じて商品を落札した顧客に対し、海賊版ソフトの商品リストをメールで送信していた。購入希望者は男性とのメールのやりとりを通じ、海賊版の注文を行っていた。
男性はヤフーオークションで複数のIDを利用し、海賊版出品を繰り返していた。
販売価格 男性が2,800円で販売していた「Adobe Creative Suite 2 Premium 日本語版」の正規品価格は188,000円。同じく2,800円で販売していた「AutoCAD 2007」の正規品価格は598,000円。
売上・期間 警察の調べによると、男性は逮捕されるまでの約3年間で、少なくとも1,500万円を売り上げていた。
端緒 海賊版を購入した一般の人から相談を受けた札幌北署の署員が、ACCSを通じて、著作権者の2社に連絡した。
家宅捜索 逮捕に先立ち、5月29日に行われた男性宅などの家宅捜索では、パソコン、ハードディスクなどが押収された。
特記事項 家宅捜索時、中国に出張していた男性は、帰国した30日、東京税関成田税関支署内で逮捕された。
処分結果 懲役1年6ヶ月、執行猶予3年、罰金100万円/札幌地裁(平成19年8月20日)
鑑定及び告訴会社 アドビ システムズ インコーポレーティッド(アドビシステムズ㈱)
オートデスク インク(オートデスク(株))

※ビジネス ソフトウェア アライアンス(BSA)は、世界80カ所以上の国や地域でビジネスソフトウェア業界の継続的な成長と、安全で信頼できるデジタル社会の実現を目指して、政策提言・教育啓発・権利保護支援などの活動を展開している非営利団体です。

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